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スミレの閉鎖花(29) ニオイスミレ

 今回はニオイスミレV. odorataの閉鎖花。残念ながら解剖写真は撮れませんでした。写真 1.は6月22日、閉鎖花と閉鎖果が写っています。写真 2.は7月20日の半割写真。ニオイスミレは家の敷地にも、近くの防風林にもたくさんあるので油断していたのです。鉢植えの株からでも20本くらいの匍匐茎を出して、その途中や先端に蕾をつけました。私はそれらは皆閉鎖花だと思い込んでいました。9月の末から解剖をはじめたのですが閉鎖花ではなかったのです。結局13個も解剖しましたが全部開放花の蕾でした。おかしいと思ってこんどは敷地の中のニオイスミレの各蕾に標識をしてずっと様子を見ました。気温低下とともにそれらの成長はほとんどストップしてしまったのですが、その中のいくつかは花弁が伸びてきて花を咲かせたのです。いわゆる返り咲きの部類に入るのでしょうか。

Imgp6814 写真 1.

Img_1416 写真 2.

 10月11日の蕾。

Img_2515 写真 3.

Img_2517 写真 4.

Img_2518 写真 5.

Img_2521 写真 6

Img_2522 写真 7.

 以下の3枚の写真は11月5日、今日の解剖写真です。まだ花をつけそうな株もあります。すごい生命力。

Imgp7436 写真 8.

Img_2774 写真 9.

Img_2779 写真 10.

 開放花由来の果実。

Imgp6270 写真 11.

 閉鎖花の写真が写真 2.だけというのは何とも心許ないのですが、ニオイスミレの閉鎖花について顕微鏡写真もたくさん載っている Mayers, A. M. and Lord, E. M. Comparative Flower Development in the Cleistogamous Species Viola Odorata を見ますと柱頭は180度曲がって子房の方を向き、花柱も短くなっています。写真 6.〜9.の柱頭は明らかに開放花と同じで、10月に防風林にも何度か探しに行きましたが、寒くなってからは閉鎖花を見つけることは出来ませんでした。そういう性質を持ったスミレなのかも知れません。

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