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スミレの閉鎖花(18) ニョイスミレ

 ニョイスミレV. verecundaの閉鎖花。写真 1.〜3.が解剖連続写真。9月13日に近くの手稲山の中腹を散策しながら見つけた閉鎖花です。萎縮した花弁が2つほど見えていますが、オオバタチツボスミレほどはっきりしてはいません。

Img_2171 写真 1.

Img_2172 写真 2.

Img_2174 写真 3.

 閉鎖花の半割写真。

Img_1487 写真 4.

 以下栽培下での閉鎖花・閉鎖果・開放花由来の果実の写真。

Imgp6820 写真 5.

Imgp7090 写真 6.

Imgp6818 写真 7.

 陽当たりの良い場所においてあった鉢植えのニョイスミレは9月も半ばになると葉先が枯れ始めてきて成長を止め、もうはや休眠態勢に入るようです。ニョイスミレの解剖を行っていない事に気づいて、ウオーキングもかねて手稲山に探しに行きました。中腹のロープウエイ駅からうす暗い森のなかの道を歩くと、道の脇の湿った側溝のわきに、夏草に隠れるようにしてオオタチツボスミレとニョイスミレがたくさんありました。風も通らないので両方ともひょろっと背が高く伸びて、閉鎖花や果実をたくさんつけていました。ニョイスミレなどはたまに倒れた地上茎の途中から根を出して新たな株を作っているのもありました。
 いがりまさし「増補改訂日本のスミレ」でも「林が茂って日当たりが悪くなると、開放花をつけず、閉鎖花ばかりになる種類もあるし、該当などの明かりの影響で、閉鎖花しかつけなくなるケースもある。」と書かれています。鬱閉した森のなかでは光合成によるかせぎが少ないのでコストのかからない閉鎖花を多く作るようになるのかも知れません。大きな夏草に囲まれて、花粉を媒介してくれる昆虫にも気付いてもらえないので、長い期間に亘って閉鎖花を作り続ける戦略を採っているのかも知れません。10月6日、手稲山麓の別の林道ではオオタチツボスミレが青々としてまだ新鮮な閉鎖花を作り続けていました。

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