スミレの閉鎖花(11) サクラスミレ
サクラスミレV. hirtipesの閉鎖花。全て1鉢の栽培株からのものです。ちょうど良い状態の閉鎖花を得られないうちに株の元気がなくなり終わってしまった。写真 1.〜2.が連続写真。萼片が少し開き気味でこうなると写真 2.のように子房はふくらみ、受粉はすっかり終わっています。
写真 3.〜4.も連続写真。ちょうど受粉の最中のものを切ることが出来ました。
鉢植えの閉鎖花と閉鎖果の様子。閉鎖果は種子が完熟する頃になると果実を上に持ち上げてまっすぐに立ち上がります。これは無茎のどの種でも共通する現象のようで、佐竹・伊藤論文でも「(各種の閉花の)幼時には花柄が短かく、急角度に彎曲しており、子房が大きくなってがく片の間から見えるようになっても、花柄が長くなるだけで彎曲したままである。果実が熟して開裂する頃、はじめて急速に頭を上方にもち上げてまっすぐになる。そしてほとんど即日に3開裂して種子を撒布する。」と書かれています。
| 固定リンク
「植物」カテゴリの記事
- スミレ科Violaceae(4)(2014.01.22)
- スミレ科Violaceae(3)(2014.01.15)
- スミレ科Violaceae(2)(2014.01.12)
- スミレ科Violaceae(2014.01.10)
- スミレの閉鎖花(33) まとめ(2013.11.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント