ロシア
連日世界の植物園や標本庫にViolaの標本をさがしていますが、その動機は北海道のオオバキスミレのルーツの探求が目的ですので、中国や朝鮮半島とともにロシアやモンゴルを外すわけにはいきません。
そこで今日はまず最初にロシアで最も大きな植物園サンクトペテルブルグ植物園 Saint Petersburg Botanical Garden のサイトを訪ねてみました。
その中に歴史の古いコマロフ植物研究所Herbarium of Vascular Plants of the Komarov Botanical Institute (LE), Russiaがあって、植物標本が電子的に公開されています。
ここがそうなのですが、どういうわけかこれはアメリカのミズーリ植物園Missouri Botanical Gardenのサイトの一部になっているのです。ミズーリ植物園はアメリカで最も歴史のある植物園です。大場秀章著「日本の植物園」では、植物多様性の分野の研究で世界をリードする存在であると書かれていますので、あるいは共同研究のような形になっているのかも知れません。
Speciesを選択しますと1010種の全リストが提示されます。Violaは二種しかありません。Viola biflora L.とViola langsdorfii Fisch. です。
Viola biflora L. の画像は一つ、段階的に拡大でき、解像度は完璧です。
Viola langsdorfii Fisch. はUnalaschka島でLangsdorff G.H.が採集したものです。
Japanでは23あり、全てMaximowicz,によるもの。
Anemone nikoensisイチリンソウのLectotype須川長之助採集、Trillium smallii Maxim.エンレイソウのLectotype、Maximowiczが1981年Hakodateで採集したものなどの美しい画像も現れます。
モスクワ大学のBotanical server
ここはちょっとすごそうなので、いろいろ覗いてみました。
«Internet Directory for Botany»がとても充実しています。
Type collection of Lomonosov Moscow State University Herbarium (MW)
を見てみましたがViolaceaeはまだリンクがありません。
公開されているのはまだ若干の科にとどまっているようですが、標本画像は段階的に拡大でき、解像度は充分です。
モスクワ大学のサイトにはImages of living plantsやPlant photo collectionのリンクもあってスミレの写真ではいろいろ収穫がありました
モンゴルについてはFloraGREIF, the virtual herbarium of Mongolia.というのを見つけました。
ここで検索。Violaで18種がリストされています。残念ながら画像や標本データはありません。
Scientific name: Source: Distribution: Habitat: などが書かれています。
Project Partnersを見ますと、主にドイツの植物関係の学者とモンゴル・ロシアの学者たちの共同研究のようです。
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