« 2010年2月 8日 (月) | トップページ | 2010年2月10日 (水) »

ヨーロッパ

今日は少し背伸びしてヨーロッパの標本庫をいくつか訪ねてみます。

 最初はドイツのベルリン植物園Botanic Garden and Botanical Museum Berlin-Dahlem
ここで検索します。
Violaでは603のデータがHit。
Viola・Multimediaとして絞り込んでみますとそのうち258がHitします。
種名リストから選ぶようになっているので使いやすいし、あるかないか一目瞭然です。
画像は一定のウインドウの中で見たい部分を段階的に拡大して行く方式なので少し待たされはしますが最終的な解像度は申し分ありません。
Japanでは137点がHitしますがViolaはありません。

スイスのチューリッヒ標本庫
 ここはUniversity of Zurichなど3つの標本庫の合同検索サイトです。
ここで検索。3ヶ所の標本庫を合わせて検索できる。
Violaで26点、標本画像は二段階用意され、解像度は全く申し分ありません。
Violaでは日本のものはありませんが、Japanで検索しますと、Collector名がSiebold、Zuccarini、Faurie、Makino、などの興味深い標本が32点Hitします。

フランス国立自然史博物館
 ここで標本検索をします。
フランス各地の標本庫や博物館の標本の総合したサイトのようですが、中でも圧倒的な標本量を誇るモンペリエ植物研究所UNIVERSITE MONTPELLIER II Herbier(MPU)とパリ自然史博物館HERBARIUM MUSEI PARISIENSIS (P)のデータが多いようです。データベースは統一されています。
Violaでは1049がHit。Viola・画像では75となります。そのほとんどがTypeのようです。解像度は非常に良い、これほど巨大に拡大できなくても良いのにと思うほど拡大可能で、台紙の繊維まで見えてしまう。
日本のViola はViola faurieana W. Becker  (SYNTYPE)青森県でFaurieが採集したものが唯一で画像はありません。

 なお、フォーリー神父が採集したフギレオオバキスミレの基準標本はパリのドュレイク植物標本室に収められていましたが、その後ドュレイクの標本はパリ自然史博物館に移管され、データの中にもCollections d'origine : Drakeと書かれたものが数多く見受けられます。やがて標本画像公開が進展したら、パソコンでそれをまぶしく見ることのできる日もくるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年2月 8日 (月) | トップページ | 2010年2月10日 (水) »