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日高山脈の高山植物

Book                   

                                                                   
        日高山脈の高山植物 (1981年)        
        著者         高橋 誼
販売元第一法規出版

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 著者の高橋誼さんは、日高山脈の南端が太平洋に向かって突き出た海岸の町に育ち、教師となって再び地元に戻って来られました。教壇に立つ傍ら、足下の草むらに高山植物と言われる花が咲いているのを見て感激し、以来現在に至るまで50年一貫して日高地方の植物の研究を続けて来られました。
 1979年にそれまでの研究をまとめて「日高山脈の高山植物」という本を自費出版されました。今回ご紹介している同名のこの本は、2年後の1981年に第一法規出版から、隣接するアポイ岳の高山植物を加えて増補加筆し出版されたものです。
 前半の100ページあまりが写真集となっていて、植物図鑑としても利用できます。後半が植物研究史、各山ごとの植物相、高山植物目録でこの本の真骨頂たる部分です。

 その目録にはスミレ科として8種類載せられています。
タニマスミレ、アイヌタチツボスミレ、アポイタチツボスミレ、キバナノコマノツメ、エゾタカネスミレ、エゾキスミレ、ケエゾキスミレ、トカチキスミレ。
 前半の写真集に載せられているのはタニマスミレとエゾタカネスミレを除く6種類です。
 各山ごとの植物相の解説で、例えば幌尻岳では、ダケカンバ林、ハイマツ群落、湿性のお花畑、中性のお花畑、稜線に沿って、頂上付近、北カールのお花畑、七つ沼カール斜面、カール底のそれぞれの場所で見られる主だった植物を挙げておられます。
 わたしはこの本で、ケエゾキスミレが日高山脈のほとんどの山で見られること、そしてそれがどのような植物群落に見られるのかを知りました。
 日高山脈の植物について勉強しようとする人には、高橋誼さんの「アポイ岳の高山植物と山草」、「幌尻岳の高山植物」とこの本は必見です。

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