日本の高山植物
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日本の高山植物
販売元:山と溪谷社 |
植物図鑑の歴史に一つの時代を画する名著です。
縦19.5cm、横20.5cm、厚さ3cmという大判の厚い本です。植物写真で著名な写真家たちによる写真を通常1ページに2枚、それだけでも大きくて見惚れてしまうのですが、群落などの写真は1ページ大、さらには見開き2ページの写真ともなると迫力満点でなかなかページが前に進まないということになります。
植物の基準標本の産地、詳しい分布、そして写真に日付けと地名が書かれていることもこの本の価値をますます高めていると思います。
植物は科別に並べられ、スミレ科は315〜327ページ。
北海道で写真が撮られたものは、エゾタカネスミレ(写)、フギレオオバキスミレ(写)、エゾキスミレ(写)、ケエゾキスミレ(写2)、フギレキスミレ(写)、シソバキスミレ(写)、ジンヨウキスミレ(写)、アイヌタチツボスミレ(写3)、アポイタチツボスミレ(写)、ミヤマスミレ(写3)、シレトコスミレ(写)、タニマスミレ(写)の12種類(変種を含む)。
いずれの写真も、生えている環境、蕾や距などの特徴のよく表されたすばらしい写真ばかり。
321ページの「ワンポイント・リサーチ」にタカネスミレ類とオオバキスミレ類の研究の歴史や分類について詳しくかかれていて、スミレ愛好者必見です。
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